「もっと来てほしい」が口ぐせだったあの頃
開業したばかりの頃の私は、
「もっと予約が入れば…」
「もっと来てくれれば売上も上がるのに」
と、毎日口ぐせのように思っていました。
来てくれる人が増えればすべて解決する。
だから、少し無理をしてでも予定を詰め込んで、予約を取りまくって、
目の前の売上を追いかけ続けていたんです。
単価が低いままだと、働き方の限界がすぐ来る
でもその働き方は、すぐに限界がきました。
✔ 時間に追われる
✔ 接客や施術にも余裕がなくなる
✔ 疲れがたまって体調も崩しやすくなる
✔ でも予約は止められない
そんな負のループに、いつの間にかハマっていたんです。
それでも「来てくれるだけありがたい」と思っていた私は、
本当に苦しかったけれど、なかなか単価を見直す決断ができませんでした。
思い切って単価を見直したとき、世界が変わった
あるとき、勇気を出して価格を見直しました。
それは“値上げ”というよりも、
自分のサービスの価値を、ちゃんと認めてあげる一歩でした。
単価を見直して変わったことはたくさんあります。
✔ お客様の質が変わった
✔ 来店周期が安定して、売上予測がしやすくなった
✔ 焦って数を入れなくてもいい安心感が生まれた
✔ 「この人数で十分」と思えるようになった
そして何より——
年齢に見合った働き方ができるようになった
今、私はアラフォーです。
正直、35歳くらいまでは無理もきいたし、気力も体力もあった。
でも今は、そうはいきません。
✔ 疲れが取れにくい
✔ 集中力が続かない
✔ 夜に無理すると翌日まで響く
若いときには気合いでなんとかなったことも、
今はちゃんと「仕組み」で整えていかないと、自分の体が持たないと感じています。
もし今、
「まだ大丈夫」「今は動けるから」
と思っている方がいたら伝えたい。
“今の働き方、一生続けられますか?”
私は、「そろそろ限界かも」と感じたときにはすでに心も体も疲れていたから、
あの時もう少し早く変えておけばよかった、と今でも思うことがあります。
単価を上げるのは“強気”じゃない。“誠実さ”だった
単価を上げるというと、強気・強欲みたいに思われがちですが、
実際にやってみて感じたのは、お客様に対する誠実さでした。
・丁寧に接客する時間が持てる
・本当に価値を伝えたい人に集中できる
・無理なく働けるから、良い状態でお客様を迎えられる
それは、お客様にとっても私にとっても、
お互いが気持ちよく通い続けられる関係になれたということ。
「売上を上げる」=「忙しくなる」ではない
昔の私は、売上を上げるためには「もっと働かなきゃ」と思い込んでいました。
でも今は、働く量を増やすよりも、価値の伝え方と単価設計を整えることが大事だとわかっています。
がむしゃらに頑張るのは、若いときだけでいい。
これからは、無理なく・気持ちよく・長く続けていける働き方を。
そのためにも、単価の見直しは「我慢の先延ばし」ではなく、
「これからの自分を守る選択」だと思っています。
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